まだ廃村に向かってる段階なのにすっかり昼を回ってしまった。
この日昼飯を食べた記憶がない。廃墟部での旅では道中コンビニへ立ち寄る度にみんなおやつを買うので根本的にお腹が空かないのだ。後の遠征でも昼飯は省略されたりコンビニ、ファーストフードになったりすることが多い。
五條の市街地から国道168号を南下すること約40分。
国道に沿って時たま顔を覗かせる五新線跡や鷹輔氏の好きな廃ガソリンスタンド、かっこいいダム等の景色に興奮しながら和気あいあいと走っていると、ダイナミックな吊り橋が現れた。ここも市街地と同じ五條市なのに秘境っぽくなってきた。地図でも川や等高線がうねっている。
実は2005年に合併するまでここは大塔村だったのだ。最近まで村だったならばこの景色もしっくりくる。2000年代の市町村合併ブームで山奥まで市域になっているのはどうも慣れない。
(Googleマップで 阪本の吊り橋 を表示)
気になるので渡ってみたい。
橋の中間付近から対岸を眺める。踏み板はパネルになっていて、吊り橋特有の足元のすき間があまりない。
それでも高所恐怖症のゆ◎さんはガクブル状態だった。
十津川方。水位がだいぶ低い。
下を見下ろすと、川底にレトロ自販機が落ちていた。なんでこんなところに…。大雨で流されてきたのだろうか。いや、どこから?
ワンワンワンワンワンワンワンワンワン!!!
びっくりした!!番犬がけたたましく吠えてきた。慌てて退散。
対岸は民家が数軒のみの小さな集落になっていた。Googleマップで見ると向こう岸に道路は無さそうなので、この集落の人達は家に帰る度に吊り橋を利用していると思われる。もはや私有吊り橋と言っても良さそう。番犬が今にも襲ってきそうな勢いで吠えてきたのは、住民以外に渡る人が滅多にいないからか。ごめんなさい。
五条市街地から大塔町まで国道168号をまっすぐ進んできた。ここから県道734号に入る。
国道168号の対岸を並行するのがこの県道。2004年に起きた国道168号の大規模地滑り(地滑り発生の瞬間が撮影されニュースで繰り返し流れていた)では、一部区間が迂回路になったところだ。
いよいよ廃村のある野迫川村へ入る。
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私の田舎 天川村広瀬へのルートは坂本です。懐かしい風景です。母の出身地は野川と言う所です。現在の野迫川村のどこからしいです。知りたいです。
ゆきこさま
廃墟部の斉藤です。コメントいただきありがとうございます!
野川、Googleマップで見てみると、近くに野迫川村高野豆腐伝承館という施設が見つかりました。気になります。
この旅から9年、野迫川村再訪したくなりました。